過剰な皮脂分泌は大人ニキビの原因に
大人ニキビができてしまう原因の一つに、脂性肌であることが挙げられます。皮脂とは皮脂腺から分泌されるもので、皮膚を覆うことで肌の水分が蒸発してしまうのを防ぐ役割を持っています。このように、皮脂は肌を守る上で重要な役割を持っていますが、分泌が多くなってしまうとニキビができやすい状態になってしまいます。
ニキビの原因菌であるアクネ菌は、皮脂をエサとして増殖するためです。このように皮脂の分泌が過剰になってしまう理由としては、誤ったスキンケアやホルモンバランスの乱れなどが挙げられます。女性の場合は、プロゲステロンとエストロゲンと呼ばれる2種類の女性ホルモンがそれぞれ一定期間ごとに増減を繰り返しますが、プロゲステロンには皮脂の分泌を促進する働きがあります。そのため、プロゲステロンが優勢である時には皮脂の分泌が多くなることがあります。
また、ニキビ予防のためにと何度も洗顔を繰り返すことも間違ったスキンケア方法で、結果として皮脂の分泌を促進することに繋がります。肌から必要以上の皮脂が失われてしまうことで、肌が潤いを保とうとしてより多くの皮脂を分泌させてしまいます。そのため、洗顔は1日2回程度におさえるのがベストです。
黒ずみ毛穴の原因は酸化した皮脂が原因だった
毛穴の黒ずみは目立ってしまうことから、多くの人が抱える悩みの一つです。鼻の毛穴が黒くぽつぽつと目立ってしまう状態はイチゴ鼻とも呼ばれますが、このように黒ずみは、特に鼻や小鼻に起こりやすい症状です。このように黒ずみ毛穴ができてしまう理由は、酸化した皮脂にあります。分泌された皮脂が適切に処理されないままでいると、古くなった角質やメイクの落とし残し、空気中のほこりなどと混ざり合って毛穴に詰まり、角栓と呼ばれるものになります。
角栓は初めは白～黄色味がかった色をしていますが、放置しておくと酸化して黒く変化していきます。これが、毛穴の黒ずみの正体です。この毛穴の黒ずみを更に放置しておくと、紫外線によるダメージによって色素沈着を起こしたり、毛穴がたるんで広がるなどの肌トラブルに発展していきます。そのため、このようなことにならないよう、早めの内にケアしていく必要があります。
毛穴の黒ずみを解消するためには、毛穴に刺激を与えないようにして、毛穴汚れを少しずつ落としていくよう日々の努力が必要です。頻繁な毛穴パックや肌を強く擦っての洗顔は肌や毛穴に負担をかけてしまうため丁寧で優しいケアを心がけましょう。
