あなたはどっち?エイジング世代のフケ原因は二つ
仕事中や家事の最中に前触れもなく突然襲ってくる頭皮の痒みがあります。あまりにも痒くて我慢できなくなり掻き毟ってしまうと、肩にはビッシリと粉雪のようにフケが溜まっていたという経験がある人は珍しくありません。秋や冬の気温が低い季節には特に多くなる症状で、不潔に思われてしまうと不安になってしまうこともあるでしょう。フケには大きく分けて「乾燥タイプ」と「脂性タイプ」の2種類があります。
パラパラタイプは乾燥フケと呼ばれるもので、頭を掻くと粉雪のように舞い落ちる細かいものです。乾燥肌やアトピー性皮膚炎の人、新陳代謝が活発な赤ちゃんにも多く見られます。乾燥フケの直接的な原因は、頭皮が乾燥することにより角質が落ちることです。頭皮の乾燥は空気の乾燥のような外部要因と、エストロゲンの欠乏やビタミンAが不足しがち等の内部要因、もしくはシャンプーで頭を洗いすぎてしまうこと等により起こります。
ベタベタタイプは脂性フケと呼ばれるもので、皮脂と混ざりしっとりとしています。髪の毛の隙間にあったり、頭を掻くと大きめのものが爪に付いていたりします。脂性フケの原因は癜風菌 (でんぷうきん)が過剰に発生していることです。癜風菌は常に存在する常在菌ですが、脂分を摂取しすぎたり、汗や汚れを放置することで活発化してしまいます。
おすすめ!原因別のフケ対策方法とは?
乾燥フケの対策には、頭の洗い方を見直すことと保湿に気を遣うことが重要です。清潔に保ちたいという気持ちは分かりますが、シャンプーをやりすぎることは頭皮にダメージを与えることに繋がってしまいます。アミノ酸系のシャンプーに変え、洗う回数を3日に一回程度に減らして他の日はお湯で汚れを洗い流すようにしましょう。洗髪の際には髪のもつれを解して、よくすすいでからシャンプーを使用するのが効果的です。
ここで重要なのは爪を立てないで軽く揉むように洗うことです。洗髪後には頭皮ケアローションなどを使い、しっかりと保湿して頭皮の環境を整えておきましょう。また、脂性フケの最も効果的な対策は、癜風菌の繁殖を阻止・軽減することです。癜風菌はカビの一種で、マラセチラ菌と呼ばれることもあります。癜風菌は脂分や汗や汚れを養分としています。この養分を脂肪酸に分解して付着することで頭皮の炎症を引き起こします。このような症状で軽症の場合がフケ症と呼ばれ、重症の場合には脂漏性皮膚炎という病気になります。
乾燥している場合とは逆に、洗髪の際のすすぎが甘いと皮脂が残って菌が繁殖しやすくなります。また、洗髪後の頭皮をそのままにしておくのも良くありません。ドライヤーで乾かさないことにより、癜風菌の増殖を促すことに繋がってしまいます。